当放射線科は、CTやMRIなどの高度画像診断機器に加え、一般撮影装置、マンモグラフィ、透視装置、ガンマナイフを備え、各診療科および人間ドック等の画像診断、X線撮影・検査、そして放射線治療を専門としております。2名の放射線科医師と14名の診療放射線技師が24時間体制で、高度かつ専門的な画像診断と治療を提供し、医療をサポートいたします。マンモグラフィ撮影は女性技師が担当いたしますので、安心して検査をお受けください。
放射線検査や治療にご不安を感じられる患者様もいらっしゃるかと存じますが、身体的および精神的なご負担を少しでも軽減し、安心して検査・治療を受けていただけるよう努めております。専門資格を有するスタッフが、質の高い検査・治療と丁寧なご説明を心がけております。検査・治療内容や放射線に関するご質問がございましたら、どうぞお気軽にお尋ねください。
2025/4/1現在
X線CT認定技師 |
4名 |
肺がんCT検診認定技師 |
2名 |
磁気共鳴(MR)専門技術者 |
1名 |
検診マンモグラフィ撮影認定技師 |
2名 |
AI認定診療放射線技師 |
1名 |
第一種・第二種放射線取扱主任者 |
3名 |
放射線管理士 |
4名 |
放射線機器管理士 |
2名 |
医用画像情報精度管理士 |
1名 |
特定放射性同位元素防護管理者 |
1名 |
医療放射線安全管理責任者 |
1名 |
BLSヘルスケアプロバイダー |
8名 |
一般撮影検査(レントゲン)は、X線を利用して体内の状況を画像化し診断を行うための検査です。
胸部撮影、腹部撮影、骨・関節撮影などを行い、呼吸器系や消化器系、整形外科系など様々な診療科の画像診断に役立っています。
当院ではFUJIFILM社製の一般撮影装置と、コニカミノルタ製のX線検出器(フラットパネルディテクタ)を導入しており、現像を必要とせず低被ばくで素早く撮影、診断することができます。
モリタ製作所
X550ベラビューエポックス(パノラマ)
V080アイエックス(デンタル)
歯科撮影では歯列や歯全体を診断するためのパノラマ撮影と歯の一本一本の状態を診断するためのデンタル撮影、顎関節症等を診断するための顎関節撮影を実施しています。
HOLOGIC Discovery W
骨密度検査は骨折リスクを予測するために用いられ、特に骨粗鬆症の診断に重要です。現在、様々な骨量測定法がありますが、当院では精度の高いDXA法を用いて検査を行っています。DXA法が最も信頼の高い骨量測定法であり、ガイドラインでもDXA法を用いて測定する事が推奨されています。
コニカミノルタ
AeroDR One Shot Stiching
長尺撮影装置は、1回の撮影で下肢全長(骨盤から足先まで)や、全脊椎(頚椎から骨盤まで)を一度に撮影することができ、自然な状態で骨の位置関係を調べることを目的とした装置です。従来よりも少ない線量と短時間での撮影が可能です。
SIMADZU SONIALVISION G4
透視装置は、さまざまな検査に対応できます。人間ドックのバリウム検査はもちろん、車椅子のまま嚥下検査を行ったり、胃や十二指腸、大腸内視鏡検査、気管支内視鏡検査と併用して透視検査を行う事が出来ます。当院の透視装置は、検査に応じてX線に対するフィルタが選択され、効率の良い被ばく低減を可能としています。
GE Senographe Pristina
マンモグラフィは、健康診断や外科での乳房撮影を行う装置です。当院のマンモグラフィ装置は、検出器部分が薄く、腋下が当る角部分に丸みを持たせることで痛みの軽減に寄与し、リラックスした体制で撮影することができます。また、椅子に座って検査することも可能です。
GE社独自開発のX線検出器(フラットパネルディテクタ)が採用され、低被ばくで細かい病変を見つけることが可能です。マンモグラフィ検査はどうしても痛みの伴う検査ですが、当院では女性技師が患者さまと綿密なコミュニケーションをとりながら検査を行いますので、安心して検査を受けていただくことが出来ます。
GE Revolution CT
CTは、X線を用いて体の断面を撮影する装置です。当院のCTは256列検出器を有する、GE社製の中で上位に位置するハイスペックCTです。最新技術のディープラーニング(深層学習)を用いて開発された次世代技術で、X線被ばくの大幅な低減を可能としているとともに、画像の高画質化による診断能力の向上にも貢献しています。 また、高性能なX線検出器による高速撮影で、息止めの難しい患者さまや、心臓などの常に動いている臓器も、従来の装置と比べ素早くきれいに撮影することが出来ます。人間ドックの方はもちろん、小児の患者さまにも安心してCT検査を受けていただけます。当院のCTでは、検査による被ばく低減に重きを置き、日本で決められているCT検査による被ばくの参考値(DRLs2020)よりも最大約60~70%ほどの被ばく低減(腹部検査の場合)を実現しています。
PHILIPS Achieva Ingenia
MRIは、強力な磁石の力を利用し、体の断面を撮影する機器です。当院ではフィリップス社製の1.5TMRI装置を2台導入しており、24時間365日いつでも検査を行っています。頭部だけでなく、肝臓・胆のう・すい臓や、足の血管、四肢の関節なども高画質で撮影することができます。また、当院における緊急時の頭部MRI検査では、脳出血や脳梗塞などの重大な病変を速やかに発見し、すぐに治療に移ることができます。
MRIは強力な磁石の中に入って検査を行うため、アイシャドウやカラーコンタクトレンズなど、金属が含まれるようなお化粧によっては落としていただくことがあります。
体内埋め込み型装置を埋め込んでいる患者さまで、装置によっては検査不可能となる場合があります。
また、妊娠している患者さまは安全のため検査不可能となる場合があります。
(photo: Siemens Healthcare)
SIEMENS Artis one
血管撮影検査は、カテーテルと呼ばれる細い管を動脈に挿入し、造影剤を注入しながらX線で血管の状態を撮影する検査です。
カテーテル検査では、血管の狭窄、閉塞、走行や動脈瘤などの異常を検出したり、腫瘍などの診断を行います。
当院の循環器科では、診断カテーテル検査(診断・治療)、ペースメーカ植込み、上肢・下肢血管検査、透析用シャント検査、下大静脈フィルターなど多彩な検査、治療に使用されています。
心臓カテーテル検査では、特殊な撮影により1回の撮影で診断に必要な複数の角度画像を取得し、ヨード造影剤の量や被ばくを低減することで、患者さまの負担を軽減することができます。
脳血管内科では、脳動脈瘤のコイル塞栓、脳梗塞の血栓回収、脳腫瘍塞栓、頚動脈狭窄治療などの血管内治療を行っています。頭部や頚部の検査ではヨード造影剤を用いた特殊な撮影により、血管のみが鮮明に映しだされた画像を得ることができ、血管の走行や病変をアニメーションのように観察できます。
ELEKTA Perfexion
千葉ガンマナイフセンター
診療科・部門