眼科外来では、他職種が連携をとって業務にあたっています。医師をはじめ看護師、医師事務、クラークや助手、そして視能訓練士が患者さまに携わり、『忙しい時こそコミュニケーションを』をモットーに皆で連携をとって業務にあたっています。
検査室内では様々な器械が並んでおり、多種多様な検査を行っています。検査ごとに丁寧な説明に努め、患者様が安心・安全な医療が受けられるよう心がけております。また眼の病気は生活習慣病など身体の病気と密接に関わっているものもあり、他科と連携を図りながら皆様の健康サポートに貢献できるよう日々検査を実施しております。わからないこと、不安なことがあれば気兼ねなくおたずねください。
視ることは色、形、明るさ、視野、眼球運動などさまざまな要因が関わってきます。視能訓練士は『見えない』『見えにくい』原因を探っていく仕事です。医師の診断や治療に必要な的確なデータを提供し、眼科医療をサポートしています。
人間の眼は直径24mmでほぼ10円硬貨と同じ大きさです。小さい器官ですがとても複雑な構造のため、いろいろな種類の検査や器械があります。
視力や眼圧などの眼科一般検査から視野検査、画像診断検査、正確な手術を行うための手術前の検査など診断や治療に必要な検査を行っています。
視覚が発達する時期の低年齢小児の視機能検査をおこない、弱視や斜視に対して視力向上や両眼視機能の獲得を目的とした視能訓練を行います。
また、突然起こる複視(1つの物が2つに見える症状)や眼筋麻痺など、後天的な眼位ずれの検査を行います。
眼位・眼球運動検査、両眼視機能検査、斜視および弱視の視能訓練など
網膜はカメラのフィルムにあたる部位ですが、OCTは網膜の断面像を撮影する検査です。病気の早期発見や診断、定期的な観察にも非常に有用です。 たとえば人間ドックで『視神経乳頭陥凹の拡大』という指摘をうけた場合、緑内障の疑いがありますが、OCTの検査をすることで緑内障の早期発見ができます。また視力低下の原因究明に必須で、黄斑変性や糖尿病網膜症、緑内障の経過チェックなどいろいろな網膜病変の撮影ができます。数秒まばたきを我慢して視線を動かさずにいれば撮影ができます。
視野とは、目を動かさずに見える範囲のことをいいます。主に緑内障の診断や経過観察に使用されますが、網膜疾患や脳血管障害などさまざまな疾患による視野異常の検出に役立ちます。ハンフリー視野計は緑内障の初期の視野異常が早期に発見でき、また定期的な検査により緑内障の進行状況を把握し、治療効果を評価することができます。検査は片眼で行い、片眼につき5~10分程度かかります。正面を見て、周辺に光が見えたらボタンを押していく検査です。
眼圧とは眼球内の圧力のことです。アイケア眼圧計は先端が1.7mmのプローブと呼ばれる小さな球を目にあてて眼圧を測定します。点眼麻酔の必要がなく、痛みはまったく感じません。目に空気を当てて測定する眼圧検査は外来や健診・ドックで使用しますが、患者さまの中には音とともに空気が目にあたる感覚が苦手という方もいらっしゃいます。そういう方には、このアイケア眼圧計は好評です。また持ち運びができ、顔を固定する必要がないのでベッド上、車いす、小さなお子さんの検査も可能です。