リウマチ膠原病内科

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リウマチ膠原病内科

診療体制の変更のお知らせ

・2023年12月から富永医師の外来が毎週月曜日 終日(予約)となります

患者さまへ

以前は「リウマチは不治の病」と言われていましたが、最近の薬物療法の進歩により治る病気となりつつあります。リウマチが発症すると早期から骨・関節変化が現れその後関節破壊が進行するため、なるべく早い段階からリウマチを診断し薬物療法を開始しなければなりません。その為には、「関節が痛い」「腫れぼったい」「朝に手がこわばる」などの症状を自覚したらなるべく早く病院を受診しリウマチ医の診察を受けることをお勧めします。そして薬には効果もありますが当然副作用もあります。また患者さんの持病によっては使えない薬もあります。副作用を恐れるあまり適切な薬物治療を受けず関節症状・関節破壊が進行して動けなくなるほうが患者さんにはつらい結果となってしまいます。患者さん自身にも薬の飲み方・副作用を十分理解していただき、疑わしい症状を自覚したら早めに内服を中止して病院受診をしていただければ副作用を最小限に防ぐことが可能です。副作用も早期発見が大事です。
そのため、当院の関節リウマチ治療は、患者さんと医師との合意に基づいて行っています。

診療内容および特色

関節リウマチについて

関節リウマチ(リウマチ)は30~50歳代の特に女性に好発する病気で、関節の滑膜炎が主体の全身性自己免疫疾患であります。進行すると軟骨や骨が破壊され四肢の関節変形や痛みによって身体機能障害を引き起こします。簡単にいうと『全身の関節が腫れて徐々に壊れていく病気』です。一度関節が壊れるとその変化は元に戻らないため、早期からの適正な治療が必要です。骨・関節破壊の初期に現れるレントゲン上の骨びらん(骨が虫食いにあった像)はリウマチが発症してから2年以内に進行することが知られていますが、最近では特に発症して3ヶ月以内の早期に認められその後進行すると言われています。ですからその変化が起きるや否や、または起きる前にリウマチを抑える治療が有効となるわけです。つまりガンや他の病気と同じでリウマチも早期発見(リウマチの場合は早期診断)・早期治療が大事になってきます。

リウマチの診断

手指の関節が腫れる・痛い、朝に手がこわばるなどが初期の症状に多いです。その他全身症状として、微熱・倦怠感・貧血などがありますが基本的には関節症状を伴います。

リウマチの症状

基本的には診察(症状の経過、関節の腫れなど)、レントゲン、血液検査で総合的に判断します。血液検査のリウマチ反応(リウマトイド因子)は健常者でも陽性となることもあり、現在はリウマチの診断にもっとも特異的な抗CCP抗体を調べます。この抗体が陽性だとリウマチの可能性が高く、またその数値が高値だと将来にわたってリウマチの進行具合が高く予後が不良になると言われています。
早期治療のためには早期診断が必要です。ある程度病気がすすんだ方や時間の経過が長い方のリウマチ診断は容易なことが多いのですが、発症して間もない方などはなかなか診断に苦慮することもありますので、そういった場合は経過をみながらもう一度血液検査をおこない慎重にリウマチかどうか診断していきます。大事なことは症状を疑った場合は早めにリウマチ医の診察を受けることです。

リウマチの薬物療法

リウマチの骨変化は発症して3ヶ月以内に認められその後関節破壊が進行すると言われています。そのためリウマチの治療目標は発症早期から炎症を抑え込み関節破壊を未然に防ぐことであります。1)早期診断 2)早期からの抗リウマチ剤積極的投与 3)炎症を厳格にコントロール(タイトコントロール)、その結果リウマチの治療目標が従来の寛解(症状がなくリウマチがコントロールされている)ではなく臨床的寛解(痛みや腫れ、検査値異常もない)、構造的寛解(レントゲンで関節破壊が進行していない)、機能的寛解(日常生活の身体機能の改善・保持)へと進化しました。簡単に言うと、リウマチが発症して間もない早期からそれなりの強い薬を使ってリウマチを抑えるということです。具体的には、現在世界的スタンダードとなりつつある方法として抗リウマチ剤のMTX(メトトレキサート、リウマトレックス・メトレート)を第一選択とし、効果がなければ4~8週、リウマチの病勢が強い方は2週ごとに増量し、それでもリウマチの勢いが抑えられなければ生物学的製剤を使用するといった治療法です。

リウマチの治療~最近の考え方~

薬物治療はリウマチ治療の基本です。リウマチの薬物治療は近年めまぐるしく変貌を遂げました。従来の抗リウマチ薬に加え生物学的製剤(抗サイトカイン療法)の登場により強力にリウマチの炎症をコントロールできるようになりました。抗リウマチ剤にはMTX(メトトレキサート、リウマトレックス・メトレート)、アザルフィジン、リマチル、プログラフ、ケアラムなどがあります。現在の主流はMTXですがその他のアザルフィジンやリマチルでも十分コントロールできる方も多く、また上記の抗リウマチ剤をいくつか組み合わせたコンビネーション療法も有効性が報告されており、その人その人に合った抗リウマチ剤を選択することが大事と考えます。MTXはもともと抗ガン剤として承認されたものですがリウマチにも有効であることが判明しリウマチにも承認されました。MTXは世界的に最も使用頻度が高く、投与量を増量すれば効果が高くなることもわかってきました。以前は日本では上限8mg/週まで使えなかったのですが、2011年から16mg/週まで投与可能になりこれだけでも充分にリウマチを抑えることが出来るようになりました。ただ効果が期待できれば当然副作用のリスクがあります。吐き気・口内炎などの消化器症状や肝機能異常は葉酸というビタミン剤と一緒に服用すればある程度軽減できますが、肺炎や造血障害といった副作用はなかなか予防できません。症状によっては服用中止で軽快することもあり、この副作用も早期発見・早期診断が重要となります。また患者さんの既往症・合併症によっては服用が不可能なこともあります。慢性肝炎や重度な肝障害・腎障害、間質性肺炎などには禁忌となっています。最近のもう一つの主役である生物学的製剤(抗サイトカイン療法)ですが、2020年現在日本では8剤(レミケード、エンブレル、ヒュミラ、アクテムラ、オレンシア、シンポニー、シムジア、ケブザラ)が使用可能です。その投与方法も点滴や皮下注、毎週から4週、最大8週間隔と患者さんの生活スタイルにあわせて選択できます。  
サイトカインとはリンパ球などの種々の免疫担当細胞から分泌される物質で主に免疫・内分泌・神経系の働きに関与しています。正常な状態ではサイトカイン同士うまくバランスがとれているのですが、関節炎があるといくつかのサイトカインが過剰に産生され骨や軟骨を破壊してしまいます。リウマチでは主にTNF-α(アルファ)やIL-6といったサイトカインが産生され関節炎・関節破壊の原因になっていますのでこれらを抑えてリウマチの進行を阻止するのが抗サイトカイン療法です。従来の抗リウマチ薬を3ヶ月以上継続してもリウマチコントロールが不良で多関節に腫脹・疼痛が残存し血液検査においても炎症反応が高値の場合使用します。生物学的製剤は免疫を低下させる副作用を有しますので使用開始にあたっては体の中に感染がないか(結核や肺炎など)検査してからとなります。患者さんのリウマチ活動性や症状、既往症や合併症などをふまえて個々にあった治療法を見つけていくことが大事だと考えます。

外来担当医表

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