かつては治らない病気と言われていたリウマチも薬の進歩によって治療が大きく進化し、今では早期に治療を始めれば進行を防げる時代になっています。
「関節が痛い」「朝、手がこわばる」などの症状に気づいたら、出来るだけ早く受診し専門医の診察を受けることが大切です。
薬には効果がありますが、副作用にも注意が必要です。持病などで使えない薬もあるため、副作用にも注意が必要です。持病なので使えない薬もあるため、治療は医師と相談しながら患者さんと一緒に決めていきます。副作用が心配なときは、自己判断せずに早めに医師に相談してください。
リウマチの治療は正しい理解と早めの行動が何より大切です。
関節リウマチ(リウマチ)は30~50歳代の特に女性に好発する病気で、関節の滑膜炎が主体の全身性自己免疫疾患であります。進行すると軟骨や骨が破壊され四肢の関節変形や痛みによって身体機能障害を引き起こします。簡単にいうと『全身の関節が腫れて徐々に壊れていく病気』です。一度関節が壊れるとその変化は元に戻らないため、早期からの適正な治療が必要です。骨・関節破壊の初期に現れるレントゲン上の骨びらん(骨が虫食いにあった像)はリウマチが発症してから2年以内に進行することが知られていますが、最近では特に発症して3ヶ月以内の早期に認められその後進行すると言われています。ですからその変化が起きるや否や、または起きる前にリウマチを抑える治療が有効となるわけです。つまりガンや他の病気と同じでリウマチも早期発見(リウマチの場合は早期診断)・早期治療が大事になってきます。
手指の関節が腫れる・痛い、朝に手がこわばるなどが初期の症状に多いです。その他全身症状として、微熱・倦怠感・貧血などがありますが基本的には関節症状を伴います。
基本的には診察(症状の経過、関節の腫れなど)、レントゲン、血液検査で総合的に判断します。血液検査のリウマチ反応(リウマトイド因子)は健常者でも陽性となることもあり、現在はリウマチの診断にもっとも特異的な抗CCP抗体を調べます。この抗体が陽性だとリウマチの可能性が高く、またその数値が高値だと将来にわたってリウマチの進行具合が高く予後が不良になると言われています。
早期治療のためには早期診断が必要です。ある程度病気がすすんだ方や時間の経過が長い方のリウマチ診断は容易なことが多いのですが、発症して間もない方などはなかなか診断に苦慮することもありますので、そういった場合は経過をみながらもう一度血液検査をおこない慎重にリウマチかどうか診断していきます。大事なことは症状を疑った場合は早めにリウマチ医の診察を受けることです。
リウマチの骨変化は発症して3ヶ月以内に認められその後関節破壊が進行すると言われています。そのためリウマチの治療目標は発症早期から炎症を抑え込み関節破壊を未然に防ぐことであります。1)早期診断 2)早期からの抗リウマチ剤積極的投与 3)炎症を厳格にコントロール(タイトコントロール)、その結果リウマチの治療目標が従来の寛解(症状がなくリウマチがコントロールされている)ではなく臨床的寛解(痛みや腫れ、検査値異常もない)、構造的寛解(レントゲンで関節破壊が進行していない)、機能的寛解(日常生活の身体機能の改善・保持)へと進化しました。簡単に言うと、リウマチが発症して間もない早期からそれなりの強い薬を使ってリウマチを抑えるということです。具体的には、現在世界的スタンダードとなりつつある方法として抗リウマチ剤のMTX(メトトレキサート、リウマトレックス・メトレート)を第一選択とし、効果がなければ4~8週、リウマチの病勢が強い方は2週ごとに増量し、それでもリウマチの勢いが抑えられなければ生物学的製剤を使用するといった治療法です。
薬物治療はリウマチ治療の基本です。
リウマチの治療は、いま大きくしんかしています。以前よりも関節の炎症や痛みをしっかり抑えられる薬が増え、病気の進行を止めることも可能になりました。
現在のリウマチ治療の中心は抗リウマチ薬(DMAEDs)です。中でもMTX(メトトレキサート)は世界的にもよく使われており、しっかし使えば高い効果が期待できます。ただし、体質や合併症によっては使えない場合もあるため、医師と相談しながら進めます。
さらに、最近では生物学製剤(バイオ製剤)という新しい治療法も登場しました。関節を壊す原因となる炎症物質をピンポイントで抑える薬で、より強力なコントロールが可能です。週1~月1回の注射や点滴など、生活スタイルに合わせた治療が出来る点も特徴です。
但し、これらの薬には副作用の可能性もあるため、治療前に検査や診療を行い、安全に使えるかどうかをしっかり確認します。どの薬が良いかは、患者様の一人ひとりの体質や症状、生活スタイルを踏まえて慎重に選ぶことが大切です。
「長く付き合う病気だからこそ自分に合った治療を見つけていく」それがリウマチ治療の第一歩です。
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