泌尿器科はちょっと行きづらい…そんなイメージが多いかと思います。でも尿を出すことは毎日のことだからこそ、不調があると日常生活に少なからず影響します。
今回は患者さんとの信頼関係を大切にし、どんな小さなことでも気軽に受診してほしいと願う岡崎先生にお話を伺いました。
セコメディック病院 泌尿器科
岡崎 太郎(おかざき・たろう)
泌尿器科の魅力は、その幅の広さにあると考えています。内科と外科の両面を持ち、悪性疾患から良性疾患まで幅広く対応できる点に惹かれました。また、内視鏡治療やロボット支援手術など、医師として技術を磨く機会が多いことも大きな魅力です。
私は薬剤師から再受験して医師となった経緯があり、内科と外科の双方に強い関心を抱いていました。そうした中で、初期研修で泌尿器科と出会い、さらに尊敬できる上司とのご縁をいただいたことが、泌尿器科を専門とする決意につながりました。
「挨拶をきちんとすること」を心がけています。診療の第一歩はあいさつから始まります。当たり前のことのように感じるかもしれませんが、その当たり前がちゃんとできること、それは医療でも同じです。信頼関係の上に医療は成り立っていると思っているので、患者さんとのコミュニケーションは大切にしています。
「血尿」が出る方です。結石や前立腺肥大症、膀胱炎でも血尿が出ることはありますが、血尿は膀胱がんなど悪性腫瘍の唯一のサインとなることがあります。血尿が出たけどすぐ止まったから様子を見ていたら、進行がんになっていたということも少なくありません。
一度でも血尿がでたら、泌尿器科の受診を強くおすすめします。
現在は、結石や前立腺肥大症に対する内視鏡治療に重点を置いています。新しい機器も導入されたので、より安全に効率よく治療ができるようになりました。
ゆくゆくは腹腔鏡やロボット手術などの治療にも力を入れたいです。
ピアノです。中学校3年生くらいまで習っていましたが、やめてからは弾く機会が減ってしまっていました。最近、久石譲さんのスタジオジブリフィルムコンサートを観てから、ピアノ熱が再燃し、練習に励んでいます。
自転車に乗ることです。1カ月間の走行距離300km以上を目標にしています。
泌尿器科はなかなか近寄りがたい診療科と感じる方が多いかもしれません。ただ、尿をしない人はいません。尿に関連して何かしらの不快な症状がある場合、毎日それが付きまとうことになります。小さなことだと考えずに、お困りのことがありましたら、ぜひ受診してください。