今回は救急の現場で活躍する救急医の尾籠先生に救急科の特長や大切にしていることについてお話を伺いました。
セコメディック病院 救急科
尾籠 由晃(おごもり・よしあき)
救急外来で研修していた時、「今すぐ助けたい」と強く思ったからです。救急車で搬送された重篤な病気や外傷患者さんに対して、最初に診るのが救急医です。応急処置をし、また、不安定な症状で急変する患者さんを随時観察、治療し、回復までの管理を行っています。大変なこともありますが、それ以上に症状が安定してくるとほっとし、やりがいを感じられる仕事です。
セコメディック病院は地域の病院なので、軽症の方から一刻を争うような生命の危機にある方まで幅広い症例を受け入れているのが特徴です。特に高齢の方が多く、複数の病気を抱えた患者さんも多いので、総合的に判断する力が求められます。
また、脳神経外科、整形外科など、専門分野の医師と協力し、他には、看護師、放射線技師、検査技師など多くの医療スタッフとも連携し、患者さんの症状に最適な治療を提供することができます。
「患者さんの背景を想像すること」です。
ただ患者さんの症状を診るのではなく、どんな生活をしているのか、周囲からどんな支えがあるかを意識して診るようにしています。背景を想像することでより最適な治療を提供できるのではと考えています。
救急は短時間での判断が求められますが、だからこそ人として寄り添う姿勢は忘れないよう心掛けています。
呼吸が苦しい、意識がもうろうとしているなどいつもと違う様子があったらすぐに医療機関に相談して下さい。
高齢の方は自覚症状が出にくい場合もありますので見逃さないよう注意しましょう。
また、突然の症状で119番かな?病院に行った方がいいのかな?と思ったら救急電話相談「#7119」にご相談ください。専門のスタッフが対応いたします。
千葉県救急電話相談 #7119 |
平日・土曜 18:00~翌朝8:00 |
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受付時間外の場合はまずはかかりつけ医などにご相談いただくことも一つの方法です。